今日の朝日新聞の朝刊に「マンション管理会社より更新を拒まれる」という記事が出ていました
恥ずかしながら、不動産会社を営んでいる私は、この事実をまったく知りませんでした
お金を払って管理をお願いする管理会社から、受託契約の更新を断られるというのですから驚きました
主な理由は、採算が取れなくなったためだそうです
人材不足による人件費の高騰で、管理会社も管理費を上げざるを得ないようです
管理費の値上げに、管理組合が応じられないと、管理会社は更新を拒否するとのことです
また、それ以外にも小規模で築年数の古い物件は、更新を拒否されやすいとも出ていました
日々の管理業務ではコストが増え、利益を大規模修繕等で埋め合わせることが多いのだそうです
しかし、修繕費用の積立金額が少なく、収益を得るチャンスが少ない組合は、切り捨てることもあるとのことです
築年数の経ったマンションほど、高齢者が多い傾向があり、管理費の値上げには応じにくいのが現状です
そのような状況で、更新拒否は今後も増える可能性はあると指摘されていました
そして、自主管理となりましたら、建物の老朽化はさらに進む可能性が出てきます
そうなると当然、資産価値は下がってしまいますよね
もちろん、自主管理でも維持管理がきちんとできている建物はたくさんあります
しかし、いままで管理会社が行ってくれていたことを、急に自分たちで行わなければならなくなったらどうでしょうか
管理会社に任せていて、管理組合の運営にも興味が無いと思っていると、いつか大変なことになるかもしれません
ご自身の住んでいる建物には、できるだけ関心をもつことが大事ですね